宿に泊まって、えらぶったり不平ばかり言ってどなるのは、下品なお客、ふところのさびしい旅人である。
旅になれた人は、どんな宿もおもしろい。毎日、毎夜、おおらかである。「一ばん願いますよ」と、何のくったくもない。出された料理をよろこんでたべ、のべたフトンに、大イビキで休む。
よき夫は、おおらかな朗らかな旅人のように、家を楽しみ、育児も家計も妻にまかせて、一言半句のこごともない。
(「倫理かるた」、丸山敏雄)
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